【かなめ日記】「羽田の騒音問題、その2」

掲載日:2012.09.27

今日、国会で国土交通省からその後の検討状況の報告を聞きました。まず、短期的な改善策の一つとして、全日空が現在も使用しているジャンボジェット機のリタイアのタイミングを早めること。来年の夏までに全てをリタイアさせることは困難なようですが、住民が特にうるさいと感じているのがジャンボの飛行であり、極力早期にリタイアさせることが、短期的には一番効果的な騒音対策であることは間違いありません。最終的には民間航空会社の経営判断ではありますが、住民の苦痛をは粘り強く訴えて行く必要があります。

しかし、やはり抜本的な解決策は、夏の晴天時に千葉市上空に5割以上が集中している着陸ルートの首都圏での分散化です。今日聴いた限りでは、国土交通省はまず短期的な対策を講じその効果を見極めたいようでした。しかしそのやり方では余りに時間がかかってしまいます。短期的な対策を講じつつ、並行して抜本的な解決策の検討を速やかに始めて欲しいと伝えました。仮に関係自治体の合意が得られるとしても、この抜本的な解決策の実現には少なくとも数年はかかると言う説明でした。

国の説明は、関係自治体と十分な協議をしていまの飛行ルートが合意されたと言うことです。しかし、現にこれだけの住民苦情が発生しているということは、やはり過去の手続きに問題があったと言うほかありません。特に、住民説明を自治体に任せきりにする国の姿勢には疑問を持ちます。少なくとも飛行ルートの決定のような国の管轄に関わる問題は、住民への説明に関して国が自治体と連帯責任を負うべきです。

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