権力は腐敗する、長期権力は道を誤る
掲載日:2022.09.21
岸田内閣の支持率が続落です。コロナの第7波がようやく落ち着いてきたとは言え、国会も開かず、総理の顔も見えず、加えて、苦しい国民生活に更なる物価高が追い打ちをかける中、物価高対策等もほとんど見えてきません。これでは残念ながら「無為無策内閣」と断ぜざるをえません。
思い返せば先の参議院選挙の終盤に安倍元総理が凶弾に倒れられ、多くの国民が、元総理に同情し、身勝手な思い込みで凶行に及んだ犯人に強い憎悪の念を抱きました。しかしそれからほどなくして、事態は思わぬ方向へと展開し、自民党と旧統一教会との長年にわたる異常な関係があらわになって参りました。オウム真理教に続く危険性を指摘されながら政治からの圧力によって司直の追及を免れ、団体名をも変えることで社会からは目立たない存在となっていたものの、実は着実に権力に深く侵入浸透していたと言うことです。選挙での当選と権力保持のためには反社会的組織団体ともなりふり構わず手を組むと言う自民党の本質が、戦後の長い地下潜航の歴史を経て遂に表に出てきたと言う印象です。そして最悪な事は、旧統一教会の活動が活発だとされる3カ国(韓国、米国、そして日本)の中で、日本国民だけが長年、霊感商法などのいいカモにされてきた現実、巨額のお金が北朝鮮にまで流れていた事実、そしてこの組織への信用供与と霊感商法のいわば広告宣伝塔になってきたのが自民党所属の一部の議員であったことです。戦慄を覚えます。戦後の日本の権力はここまで腐っていたのか!?この際すべての事実関係を徹底的に明らかにしていかねばなりません。
そんな中、安倍元総理「国葬」の日が近づいてきました。熟慮することなく誤った判断をし、国民を分断してしまったことを今最も後悔しているのは岸田総理ご自身かもしれません。昭恵夫人を始めご遺族の方々も複雑な心境ではないかと拝察します。なお私自身は政府による突然の発表以来一貫して「国葬」には強い違和感を持っており、欠席をすることに決めております。英国における本物の国葬とは対照的に、極めて大きな禍根を残すことになる今回の「国葬」は、基準も法的根拠も曖昧なままに権力が強行すると言う、戦前の日本をも彷仏する令和の悪しき先例となりました。改めて、独断専行の権力は道を誤る危険性を高める、と大変危惧をいたします。そして、だからこそ、今のような強大な長期政権下では、私たち野党はなおいっそう声を上げ頑張らなければなりません。私も引き続きがんばります!
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