【かなめ日記】「ロサンゼルスのDST」
掲載日:2013.09.06
先日、無事米国視察を終えて帰国をしました。多くの現場を視察をしましたが、特に最後の訪問先であったロサンゼルスのDelancy Street Foundation は、日本には無い思い切った取り組みとして印象的でした。犯罪を犯した者の更生支援を目的としたこの組織は、現場の全ての運営を仮釈放中の受刑者自身が行っています。私たち視察団を迎えて組織と事業の概要を説明し、質問に答えてくれた代表者も20年以上の服役をした男性と女性でした。引っ越し事業やクリスマスツリーのデコレーション請負事業などを多角的に展開し、一切政府からの補助金などに頼らずに、自律的に組織運営を行い、最低2年間の生活を共にした受刑者が、十分に自立できたと見做された場合には社会に戻っていきます。米国も6割を超える再犯率の高さは大きな社会問題ですが、このDSFの卒業者の再犯率は3%という極めて低い数字となっています。
今回は超党派の議員でこの現場を見させて頂きました。凶悪犯罪の多さでは日本の比では無い米国における、このような野心的な民間の取り組みからも大いに学び、将来は日本でも同じような事業が具体的に展開できる可能性を党派を超えて探ってまいりたいと考えています。
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