まずは命を

掲載日:2024.03.15

 「今回のはどこまで大きく揺れるのだろうか?」こんな不安を感じてしまうほどに、房総半島に地震が頻発しています。能登半島地震とのつながりはあるのか?あるいは3・11との関係なのか?いろいろなことを連想してしまいますが、せめてこの機会をとらえて、地域の防災力を徹底的に上げていきたいと思います。

 首都直下型地震・南海トラフ地震が今後30年以内に発生する確率は、それぞれ70%程度と70~80%と言われています。(即ち、これら政府発表からの試算上はどちらかが発生する確率は90%以上だと考えられます。)そして千葉市のような都市部では、特に家屋の倒壊によって犠牲者が増える恐れがあります。まずは命を落とさぬための倒壊対策を打たねばなりません。

 1981年に耐震基準が強化されました。阪神淡路のときには亡くなった方々5502名のうち88%は家屋倒壊が原因で、実際に1981年以前の家屋は3割が倒壊しました。それ以後に建てられた家屋では1割以下と大きな開きがあります。また能登半島地震では自己負担ゼロで耐震化リフォームができる支援措置があったにもかかわらず、残念ながら多くの家屋の耐震強化は行われていなかったことも判っています。

 平時の備えが重要です。引き続き過去の震災から学び、既存の制度にとらわれない対策を研究して参ります。

 

令和6年3月11日

たじま要

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