休会中の政策諸活動ご報告

掲載日:2018.09.05

現在は無所属の国会議員として国内外を飛び回り、エネルギーはじめ諸政策の研究と実現に取り組んでいます。以下にその幾つかをご報告します。


■ 長崎県五島列島に飛び、環境省の補助金による実証実験を経て日本で初めて商用化された、浮体式洋上風力発電を視察しました。着床式では先進諸国に遅れを取ってしまった日本ですが、この浮体式ならまだ世界をリードできます(ライバルはスコットランド)。しかも嬉しいのは、利害対立が懸念された漁業関係者に、結果的には喜んで頂いていること。何故なら、風車の海面下の構造物に、新たな漁場が誕生するからです。日本は、四方を海に囲まれた島国の強みを最大限活かす、この浮体式洋上風力発電を強力に推進すべきです。


■ 人口130万人余のエストニア、人口570万人余のデンマーク、そして日本の3分の2の人口の連邦国家ドイツを視察しました。エストニアは世界一の電子政府国家、NATOサイバー防衛本部もあります。デンマークは自然エネルギーと幸福度とが世界有数。ドイツはインダストリー4.0で世界をリードします。3カ国を訪ねて痛感したのは、日本より小さなサイズの権力構造・政治の意思決定スピードと、選択と集中による国のブランド化。翻って今の日本に何より欠けているのが、やはり権限・財源・人間そして電源の地方分権です


■ 先の国会で経済産業大臣と議論した日本の課題「いかにして起業を増やすか?」他の先進国に比較して、遥かに低い日本人の起業意欲。原因の一つは学校教育にあると仮説を立て、まず地元から実践、ということで千葉市の教育関係者とも議論を始めました。状況打開の具体的施策として、自ら起業した体験を活き活きワクワク伝えられる起業家(ロールモデル)による授業を市内の小中学校に広げていけたらと実践しています。


■ 私が成立をリードした所謂「特別養子縁組推進法」を受けて、千葉県で誕生した縁組の支援団体ベビーブリッジが一周年を迎えました。それに合わせて、2組のカップルが、生後間もない赤ちゃんをご家庭に受け入れて下さいました。順調に進めば、1年後には晴れて戸籍上も家族になります。まだまだ少ない日本の家庭養育。ドイツやイギリスを先進モデルとして、日本の子どもたちの幸せを増やすために引き続き取り組んでまいります。


■ 千葉県などで登下校中に起きた小学生の誘拐事件。こんな悲しい事件は二度と起きてほしくない、と誰もが願っているはずです。私は千葉地裁での裁判も傍聴しました。そして、ITの力で類似犯罪の抑止効果を出せないかと考え、ベンチャー起業などとも検討を始めました。例えば、GPS機能とAI機能の付いた小型端末を、希望する全ての一年生にプレゼントするなど、行政が親御さんの安心と子供たちの安全確保に積極的に取り組むことも考えられます。


■ 両親への悲痛なメモを書き残した女の子の虐待事件もまた起きてしまいました。状況を打開するために様々な取り組みが急がれます。そして私はいま、歯科医師の役割にも注目しています。1歳半検診と3歳検診を受信しない家庭は平均5{ca785c56ada9cfeaf398c169c3625a83898030a41a0cfbca83e3b63b2037241a}、そして過去10年間に虐待事件で亡くなった子どもたちの多くがその検診を受けていなかったのです。ケアを強化すべきターゲット家庭を絞り込むことができれば、事件の多くを未然に防ぐ可能性を上げられるはずです。


■ 昨年、中国を訪ねて重慶のキャッシュレス社会に驚き、その知見を踏まえて経済産業大臣と議論をしました。そして今回は深圳・広州にて、ドローン世界シェア1位の企業や、秋葉原の100倍の規模の電化製品とパーツの街、そしてGPSシェアサイクルや、ガソリンで走るバイクもバスも一台もいない(全て電気駆動になった)街の様子を視察しました。経済社会変容のスピード、層の厚い技術人材によるイノベーション、そして挑戦意欲旺盛な起業家精神。日本ももっと危機感を強める必要があります。

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