【メルマガ】かなめーるvol.257
掲載日:2015.07.10
前回の総選挙で、私も「権力の暴走」という表現を使いましたが、残念ながらこの国会でも事態は益々悪化の一途をたどり、何人も侵してはならない立憲主義を破壊する蛮行が、時の内閣により完遂されようとしています。圧倒的多数の憲法学者や、歴代の内閣法制局長官、元国会議員の重鎮らがどれだけ批判をし「憲法違反」と断罪しようが、安倍総理は数の力で集団的自衛権の行使を押し通す気配です。
もちろん、我々国会議員は最後まで諦めることなく廃案を目指します。ただ、多勢に無勢も厳然たる事実。そして、この状況下で最もモノを言うのは、世論であり内閣支持率であります。地元の保守層も、さすがに今の安倍総理はやり過ぎだと、懸念の声は確実に広がっています。来夏の参議院選挙で自民党の厳しい状況が予想されれば、国会の流れも変わり得ます。
国民の不安は、一方で、専守防衛とは無関係に戦争に巻き込まれること。しかし他方で、我が国を取り巻く万が一に備えた防衛体制は万全かということ。尖閣も北朝鮮も、従来通りの個別的自衛権の範囲内で、警察・海上保安庁と自衛隊との間の「隙間」無き連携強化こそ、我が国に今、最も急がれる安全保障政策なのです。「近くは現実的に、遠くは抑制的に、そして人道支援は積極的に」この原則に従い、戦後70年間、我が国はもとより、世界の平和のリーダーとしての名誉ある地位を貫き通した日本を損なわぬよう、引き続き党を挙げて全力を尽くします。
たじま要
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