【現地本部長日記】「現地対策本部の体制」

掲載日:2011.06.04

福島に来て最初の週末に入りました。私が本部長を務める現地対策本部は、経済産業省を始め、多くの中央官庁や県庁、独立行政法人などの職員、東京電力の社員からなる、約130人の部隊です。オフサイト・センター(OFC)とも呼ばれます。地元福島県の職員や県警の方など比較的長い期間このOFCに派遣をされていますが、国から派遣される方々は、幹部を除き2週間程度でのローテーションで動いています。少し短い印象ではありますが、それぞれ派遣元組織の事情によるようです。ただ、同じ人が何度も戻ってくる傾向があります。基本的には週休二日というようにはなっておらず、土曜日も日曜日も交代で活動が続けられます。

一日二回、朝9時と夜7時に東京電力本社や福島第一のオンサイト、Jヴィレッジなどとを結んだテレビ会議が開かれます。そして10時には県庁での災害対策本部会議。11時にはOFC内での全体会議が私の部屋で開かれます。この全体会議では、医療班、放射線班、生活支援班など、班毎の活動の報告と計画がOFC全体で共有されます。さらに12時からは翌日の一時立ち入りオペレーションの承認会議が開かれ、福島第一原発の状況や天候などの情報から総合的に実行を決定します。以上が日々定例で開催される会議で、その他の時間には本部長としてその時々の重要案件に関して、判断を下していくことになります。

今日はたまたま総務大臣が福島にお越しになり、12市町村長との会議が開かれましたので、私もそれに参加をさせていただきました。それぞれの首長さんは、その自治体の住民が県内・県外に避難をされており、そのため、避難元の自治体として、如何に避難先の自治体と連携をしながら、避難者に対する住民サービスを提供していくかに苦慮されています。私としても、着任早々に関係自治体の首長さんに多くお目にかかることができ、大変ありがたかったと感じています。現場の首長さんの声にしっかり耳傾けて、任務に当たって参ることを改めて肝に銘じました。

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