【現地本部長日記】「一度は被災地を見よう」

掲載日:2011.07.02

細野さんが原発担当の大臣に就任し、吉田泉政務官が福島県の政府復興本部長となりました。そして今週末は細野さんや前総理補佐官の馬淵さん、また松本龍防災担当大臣など、ぞくぞくと被災地福島を訪れます。馬淵さんも私の部屋に来て述懐していましたが、3.11以降、政府の中心で対応に追われていたメンバーは、意外と被災地に来れていません。私も地震発生からずっと総理官邸にいて、その後は政務官室から当時のガソリン不足や計画停電への対応、原発事故の情報公開などに追われ、東北にはすぐに行くことができませんでした。

さすが馬淵さんだと感心したのは、その補佐官という政府の役職をはずれたその直後に、彼の地元の奈良県ではなく、事故が続いている福島県に入ってくれたことです。さすが、というより、当たり前のことなのですが、これが中々、多くの国会議員に残念ながらできていないのです。全ての国会議員が、これからでもどんどん現場に入り、被災地を見ることが重要です。そのときどきで、課題は次々と生まれ、そして常に対策が求められています。しかも、新しい人が新鮮な目でその課題に関心を向けると、問題が思いがけなく解決に向かうことがあるからです。

今日、トイレで見つけた素敵な言葉を記します:

しなければならぬ時が
解決に一番よい時

気づいたときが最高のチャンス
先延ばしせず、力まずに対処しよう
固い扉も不思議と開いてゆく

そういえば東大が秋からの新学期制度を検討中とか。私の以前からの持論です。大歓迎。そして、私の考えは、高校卒業したら、4月から9月までを全ての若者がボランティアに時間を充てること。特に、東北の被災地を一度は訪れ、現場を見ること。大勢が亡くなり、壊滅的な地域を、この目で確かめる。無力感を感じ、自分に一体何ができるのか、ひたすら自問することが、未来を担う若者たちにとって、大切な時間となると思います。

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