【現地本部長日記】「革命記念日」

掲載日:2011.07.14

事故が収束していないのだからある意味で当然なのですが、私のいる原子力災害現地対策本部は、3月11日の本部設置以来、休日というものはありません。今日も三連休の中日の日曜日ですが、大勢が詰めて仕事をしております。もちろん、シフト体制は組んであるので、全く身体を休めることのできない職員は今はおりませんが、それでも相当長時間の勤務体制になっていることも事実で、食事も一日3食の弁当を職場で大勢が頂いております。

また、この現地対策本部は、いろいろな役所や県庁、研究機関、東電などから派遣された方々による混成部隊です。そして、派遣元組織の人事システム上の事情や、職場ストレスを考慮しているのでしょうか、多くの人が数週間でローテーションを組んでいます。それが日常茶飯事なので、私のところで開く現地対策本部内の全体会議にも頻繁に新しく着任した方がお見えになります。通常の会社などと比較しても、その点でもこの現地対策本部のマネージメントは容易ではありません。

そのように休みが無く、メンバーも頻繁に入れ替わる現地対策本部の労働実態ですが、ステップ1の終局を向かえ、ここにも少し変化の兆しが出てきております。これまでは毎日必ず朝11時に現地対策本部内の全体会議を開いてまいりましたが、今後は日曜日の開催をせずに月曜日にまとめて状況報告をすること、そしてこれまで一日二回、この全体会議とは別に朝晩に東京電力本社などの8地点を結ぶテレビ会議を開催してきましたが、それも晩のみにすること、を打ち出しました。もちろん緊張感は決して途切れさせることなく、しかし、事故状況の改善が徐々に労働実態にも反映されて、頑張っている職員の意欲を引続き高く維持できるようにしてまいりたいと思っています。

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