【かなめ日記】「2周年に思う」

掲載日:2013.03.11

3.11から2周年を迎えました。今年もこの日は、地元千葉県で大きな被害の出た旭市に向かいました。被災地で開催された追悼式に参列するためです。2時46分、黙祷でその瞬間を迎えると、思わず体がこわばり、そしてあの日以来テレビから飛び込んできた、あるいは後日被災地を訪ねて目の当たりにした、多くの悲しい、壮絶な光景が脳裏に去来しました。と同時に、今もなお不自由な生活を余儀なくされている被災地の方々のことにも思いを馳せました。

3.11を経済産業省の政務官として迎え、その年の6月1日からは福島市に原発事故対策本部長として現地に赴任をした私であっても、国会での活動の中に占める被災地関連の活動は徐々に少なくなってきています。それもやむを得ないのかと感じるほどに、国政には課題が山積みです。しかし、これからこそ、政治の踏ん張りどころだとも感じます。まさに世の中で震災が風化し始める時であればこそ、他でもない政治が率先してこれまで以上に力を込めて震災関連のテーマに取り組むべきだと思うのです。

この2周年を機に、来週、福島県の被災地、飯館村・南相馬市・川内村を訪ねることにしました。そこは、言うまでもなく、地震・津波に加えて原発事故に苦しむ地域です。政治が震災を風化させない鍵は、とにもかくにも震災の現場を訪ねることだと思います。そこで暮す人々の声に耳傾け、そこで復興に取り組む人々と語りあい、私なりにまた問題意識を高める訪問にしたいと考えています。

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