【かなめ日記】「幼稚園・保育園」

掲載日:2012.03.17

毎年、過密スケジュールの中を、自分の子ども達のために少し時間が取れることを奇跡のようにも感じ、心から感謝しておりますが、今年はいよいよ三番目の長男が卒園式、今日も有難いことに何とか時間が取れました。我が家は長女が私立の幼稚園にお世話になり、次女と長男は私立の保育園でした。

その後、仕事モードに切り替わって地元の幼稚園の卒園式に来賓としてご挨拶。わが子の卒園式は18人だったのに対して、その幼稚園は160人の卒園式でした。それぞれに個性的、それぞれに感動し、そしてそれぞれにあの大震災後ということで、平凡な普通の卒園式ができること自体、有難い幸せを皆が痛感していたことと思います。

その幼稚園の理事長さん曰く、数年前まで同じ経営の保育園との合同卒園式をやっていたそうなのですが、幼稚園児のご父母から反対意見が多くなり、保育園の卒園式は分けて行うことになったのだそうです。なるほどなー、という感じです。でもそれも無理もないというか、国が決めたこの幼稚園と保育園との区別というのは明治以来の100年以上の歴史があるのです。それを今、政府の方では総合こども園ということで、幼稚園と保育園とを一体化しようと、まさに歴史的な大事業をやろうとしているわけです。

幼稚園関係者にも、保育園関係者にも、それぞれに伝統とプライドと熱き想いがあって、だからこそこの一体化も困難を極めるわけですが、文部科学省と厚生労働省も歴史的な歩み寄りをして、なんとか全ての子どもたちのために、より優れた社会の仕組みが出来上がりますように、引き続き私も頑張りたいと思います。新しい仕組みを始めようとすればいつも心配が付きまといますが、まずは始めてみよう、そして見直して行こう、という精神が大切です。法律が出来れば終わり、ではなく、現場でのたゆまぬ試行錯誤により、素晴らしい幼児教育、保育環境の日本社会を大きくしてゆきたいと、改めて思った次第です。

関係ありませんが、今晩から深夜便でタイとミャンマーへ視察に出かけます。ミャンマーは初めての訪問です。行ってまいります。

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