変化の兆し
掲載日:2025.06.23
1月24日に始まった春の通常国会が終了いたしました。この国会を一言で言えば、昨年10月の総選挙で実現した自公過半数割れの結果、国民のより幅広い多様な声が国政に届きやすくなった、いわば停滞を続ける日本の国政に望ましい変化の兆しが現れてきた国会だったといえます。
前半の国会では、がん患者等の当事者の声を無視した「高額療養費制度」の拙速な改悪を阻止することができました。また、後半には、このまま行けば将来世代の年金受給額が約3割も減ってしまう、と言う深刻な事態を回避するための必要な年金制度改革に着手することができました。年金制度は非常に複雑でわかりにくいですが、今年金を受給している世代は相対的に恵まれており、他方で、将来受給する世代が大変不公平な状況に置かれているのは事実であり、これを是正していく事は避けて通れません。
さらに、最終盤の国会では、今国民生活に大きな負担となっている物価高を受けて、「暫定」と言いながら、50年以上にもわたってガソリン代に上乗せされてきた「ガソリン暫定税率」を廃止する法案を衆議院では可決させることができました。ただ、ご承知の通り参議院では未だ自公過半数割れが実現していないため、この法案は自民党の参議院での「採決拒否」によって廃案とされてしまいました。日本の国会は二院制によるものであり、残念ながら衆議院の与野党逆転だけでは進めるべき政策は未だ必ずしも進まないのです。他にも同様に、企業団体献金の禁止も選択的夫婦別姓の実現も道半ばになってしまいました。
世界から憧れと尊敬の眼差しを向けられることの多いこの日本が、残念ながら過去30年以上、そして特にこの約10年間、様々な分野で著しい衰退を続けてきてしまっています。その流れを今度こそ止めていくために、昨年10月の衆議院選挙のホップに続き、この7月の参議院選挙でステップを実現し、次の総選挙でのジャンプを果たしていかねばなりません。そのために引き続き精進をして参ります。
令和七年六月吉日
たじま 要
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