【現地本部長日記】「危機感の共有」
掲載日:2011.07.30
福島の現場で唯一人常駐している国会議員として、現場の声を官邸に伝え、東京に福島と同じレベルの危機感を共有してもらうことも、私に課せられた重要な役割の一部だと心得ています。危機感の共有なくして、どんな問題の解決もありえません。同時にそれは、今回の牛の問題に表れた通り、国に期待通りに動いてもらえないと常日頃から苦しんでおられる知事や副知事、あるいは市町村首長を支えることにもつながります。
そんな中、今日は東京から細野大臣が私の依頼を受けて、福島市内の小学生と幼稚園児のお母さん方との集会に参加をして頂きました。子どものいる福島の家庭への財政支援の話など、多くのお母さんが涙を流しながら切実な訴えをされました。細野さんには毎週末に福島に来てもらい、現場の危機感を官邸へとつなげて欲しいと思います。
さらに今日は近藤環境副大臣、明日は江田環境大臣も福島に来られ、除染やがれき処理の問題で現地の実態を共有していただきます。先週から、私が近藤副大臣に対し、「環境省所管のがれき処理などが深刻な停滞をしている。現場の危機感をもっと共有し、現場を見てほしい。」このように声を出してきたことに、応えていただいた形です。特に福島は、「放射能」という特殊事情により、今の法的枠組みでは問題解決が進まないという事情があります。何とかそれを突破しなければなりません。
私のいる現地対策本部の130名ほどの皆さんにも、私は同じことを言っています。現地と東京とでは、必ず温度差がある。だからこそ、現地が声を上げて、東京に危機感を共有してもらえるように努力しなければならない、と。一歩一歩ですが、鍵となるポストにいる内閣のメンバーなどに少しでも多く現場の福島に来ていただき、問題解決のスピードアップにつなげてまいれるよう、努力を続けます。
関連記事
記事はありません