かなめーるvol.321
掲載日:2020.03.31
かなめーるをお読みいただいている皆さま、こんにちは。たじま要です。私にとっても(一方的ではありますが)よく存じ上げる方が初めてコロナの犠牲者となってしまいました。タレントの志村けんさんです。重い肺炎との報道に接して以来ニュースが途絶えていたことで心配していましたが、本当に悲しく残念な結果となってしまいました。私が小学生だった頃、毎週土曜日の夜8時から、お茶の間にたくさんの笑いをもたらしてくれたヒーローであります。我が家も家族揃って欠かさず観ておりました。あまりにも突然の最期に言葉を失います。心からのご冥福をお祈りいたします。またテレビでもやっていた通り、志村さんの訃報に接することで、多くの人々がこのコロナの脅威をよりいっそう身近に感じ、なおいっそう行動を律していくことにつながればと念じます。
今日で3月も終わりです。文字通りコロナで始まりコロナで終わるひと月でありました。しかし残念ながら日本の状況はひと月前よりも決して良くなっていないどころか、むしろ悪化しています。2月末の時点では、新型コロナの感染拡大は中国や韓国、そして日本という東アジアが深刻でした。しかし今やその中心はイタリア・スペインを始めとするヨーロッパとニューヨークを始めとするアメリカに移っています。しかしその中で、未だ非常に不気味な状況にある東アジアの国がこの日本であります。PCR検査数が極端に少ない日本の現状には世界の専門家からも疑問の声が上がっていますが、まさにそのアプローチが吉と出るか凶と出るかは今後の1、2週間が正念場だと感じます。このメールを読んでいただく頃には、政府から緊急事態宣言が発出されているかもしれません。ここまでくれば、どんなに不便で不都合な状況であろうと、たとえ経済にダメージがあろうと、まずは皆が協力して1日も早くこのコロナウィルスを封じ込めるしかありません。それが経済と生活の再建への近道です。
オリンピック・パラリンピックが1年後の7月からと発表がされました。私はこの決断は評価したいと思います。もともと去る3月13日の経済産業委員会で、私自身も1年後の夏への延期を経産大臣に提案をしていました。この秋では早すぎる、2年後と言うわけにもいかない諸般の事情の中で、来年夏と言うのは苦渋の、しかしやむを得ない選択であります。困難な道のりではありますが、早々と新たな目標日程を示したことで選手らの心も定まり、そしてその来夏に向けて日本をもう一度盛り上げるために景気回復の様々な打ち手を講じていければと思います。私も党派を超えて積極的に提言・提案をして参ります。
経済についてはもはや世界中が大変厳しい状況に突入しているのは明らかであります。日本でも補正予算の議論がまもなく国会で始まります。私も上述の3月13日に委員会で数字を示して提案をいたしましたが、目玉の1つは一人当たり10万円以上と想定される手当の支給です。これを速やかに実行するのは当然のこととして、今なお残念ながら政府が実施を拒んでいるのは、いわゆる事業者への損失補償です。事業者といっても私たちが懸念すべきは比較的体力の弱い小規模事業者やフリーランス等を含む個人事業主であります。例えば、普段通り今月も1000万円の売り上げを見越して700万円のコストをかけていた事業がいきなり政府の自粛や閉校の要請によって0円の売り上げになってしまった。その700万円のコストぐらいは国で補償するべきではないか?政府がもし、その補償の責任を負いたくないがために「自粛」を要請しながら決して「指示」はしないのだとすれば、非常に姑息なそして冷淡なやり方だと言わざるを得ません。
かつて1998年、前年まで2万人強だったわが国の年間自殺者数が一気に約8000人も増えました。特に経済的な要因によって働き盛りと言える50代が2000人以上も増えました。なぜそうした事態が起こったのか?前年には、拓銀、長銀、日債銀や山一証券など名だたる金融機関の経営破綻も起こりました。最後は人の命をいかにして守るかの戦いです。コロナと言う感染症によって犠牲となる方を1人でも減らすのと同様に、このコロナが引き起こす経済悪化による犠牲者が出ないように全力を尽くして参ります。
なお、余談ではありますが、この1ヵ月余りの間、苦渋の決断の連続ではありますが、私たじま要は地元選挙区における恒例の早朝の駅頭活動、地域座談会を始め多くのイベントや活動をキャンセルないし縮小させていただいております。当分の間、喫緊の課題であるコロナ対策を中心に立憲会派の経済産業部門の責任者としての職責に専念して参ります。こうした異例の対応は、9年前の福島現地対策本部長として千葉を離れていた時以来でありますが、今回も皆様のご理解を心からお願いを申し上げます。
たじま要
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