あの日、そして私の使命

掲載日:2019.03.11

東日本大震災から今日で8年を迎えました。関連死を含め2万人を超える多くの尊い命が失われたこと、未だ2500人を超える行方不明者がおられることを改めて思い起こし、深く哀悼の意を表します。また、5万人を超える今なお避難生活を強いられている方々をはじめ、すべての被災された方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

当時私は菅内閣の一員として経済産業大臣政務官の任にあり国内外を飛び回っておりましたが、あの日を境として、そして東京電力福島第一原発事故を契機に、政務官として被災地支援が最優先課題となり、さらには首都圏での計画停電やガソリン供給不足への対応にも追われました。千葉には戻らず、官邸そばに投宿しながら不眠不休の対応を続けましたが、5月末には菅総理から、新たに福島原発事故現地対策本部長の任を下命され、以来90日に及ぶ被災地福島市での任務を担うこととなりました。

この日を迎えるたびに、あの使命感に燃えて動き回った日々のこと、福島市で子どもの被曝を心配するお母さん方との対話集会、福島から多くの被曝者を千葉市稲毛区にある放射線医学研究所にお連れしたホールボディーカウンターによる被曝測定、被災地に放置されたペットの犬猫を獣医師の方々と行った捕獲作戦、自衛隊の方々から海岸や海中で見つかった新たなご遺体数の日々の辛い報告、避難された方々の一時帰宅オペレーション、全く役に立たなかったオフサイトセンターを視察した時の脱力感、双葉町の看板「原子力 明るい未来の エネルギー」を目撃した時に込み上げてきた怒り、体育館で寝泊まりする避難者からぶつけられたやり場のない怒りの声声声、など全ての記憶がまざまざと蘇ります。

この時から、日本の国会議員としての、私の明確な使命が定まりました。人間の手に負えない原発から、人類は手を切る。自然エネルギー社会を構築する。エネルギーも食と同様、それぞれの地域の資源を活かし地産地消で地域に自立と活力を生む。海外の地下資源に依存する日本の安全保障上のアキレス腱を無くし、貿易収支を圧倒的に改善、そして雇用とお金を国内地域で循環させる。資源を巡って国家間で争う時代にピリオドを打つ。残りの政治家人生を賭けるに足ると信じるこの任務に、これからも全身全霊取り組んで参ります。

結びに、是非多くの皆さまに観て頂きたい映画をご紹介します。「太陽の蓋」。あの原発事故をドキュメンタリー風に描いた映画です。決して当時の菅内閣を持ち上げる内容ではなく、事実に忠実に基づいた内容になっています。折しも今、フランス全土でロードショーになっており、あの原発大国フランスでも連日の満席、やがてフランスでも原発ゼロが実現することになるかも知れません。今回が千葉市内で3回目の自主上映会です。また、映画の後には、菅直人元総理もお迎えして、毎回大好評のトークもあります。8年目の節目に、改めて立ち止まって考えてみませんか。原発のこと、エネルギーのこと、そして日本と子どもたちの未来のことを。是非お誘い合わせの上、ご観賞くださいませ。

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映画「太陽の蓋 上映会&トーク」

■日時:3月21日(木/祝)開場 13:30 上映 14:00
■会場:千葉市文化センター 3F アートホール
(千葉市中央区中央2-5-1)

■ゲスト:
菅 直人 衆議院議員・元内閣総理大臣
長浜博行 参議院議員・元環境大臣
田嶋 要 衆議院議員・元原子力災害現地対策本部長
元経済産業大臣政務官
橘 民義 「太陽の蓋」製作

■会費:500円(当日会場にて申し受けます)

■お申込み方法
お電話・ネットからお申込みください。
●電話・お問い合わせ先
070-1446-1511
●ネット申込みフォーム
https://goo.gl/forms/MZOsIgLhqsBqDy3o1

■主催 太陽の蓋 自主上映実行委員会 千葉
■問い合わせ先:070-1446-1511
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衆議院議員
たじま要

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