【かなめ日記】舐められているのは?
掲載日:2017.06.28
「経済は一流でも政治は三流」先日、閉会した国会を振り返ると、残念ながら、そのような言い古された日本の評価は、今日でも的を射ています。それどころか、皮肉なことに、政治の劣化・民主主義の劣化は、支持率の高い安倍政権の下で、ますます加速している感があります。森友学園や加計学園の問題を通じて、今の権力は、国民に情報を開示せず、平気で嘘を付くことがはっきりしました。また、共謀罪の成立により、権力による国民監視だけは格段に強化されました。文字どおり「依らしむべし、知らしむべからず」の加速です。
同じく強い危機感を覚えるのは、大臣の資質です。風に乗って大量の当選者が出る与党の若手議員に、国会議員として不適格者が少なくないことと、永年政治経験を積み、それぞれの専門分野で行政のトップを担う大臣の資質とは、全く別の問題です。あの信頼できない防衛大臣、あの言語道断発言の復興大臣、そしてあの言語不明・能力不足の法務大臣。いずれにせよ、不適格な大臣の存在で不利益を被るのは、他ならぬ私たち国民自身です。
ヒトラーは自著にこのようなことを書いています。「大衆の理解力は小さい代わりに忘却力は大きい」。麻生副総理が「安倍内閣はもっとナチスの手口に学ばないといけない」という趣旨の発言したことも、国会が閉じてみれば、見事に安倍内閣によって実践されていたことが分かります。安倍総理にすれば、上手く逃げ切れたと思っているのかもしれませんが、これからでも国民への説明責任は絶対に果たさせなければなりません。安倍内閣に舐められているのも、他ならぬ私たち国民自身です。
衆議院議員 たじま要
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