【かなめ日記】「不退転の決意」

掲載日:2011.12.21

野田さんと私とはともに千葉の国会議員ですから、過去8年、千葉県の様々な場所でそろって壇上でご挨拶や演説をすることがよくあったのですが、二人がともに好んで使う表現が「不退転の決意」という言葉であります。多分、野田さんが何度も使うのを聞いていて、私が表現を頂いたのだと思います。ただ、最近の使われ方では、文脈にかなり違いがあります。野田総理のおっしゃる不退転の決意は、消費税の引き上げ、という文脈で使われています。しかし、私は、次の総選挙までに民主党政権としては、議員定数の削減と、国家公務員の総人件費の二割削減を絶対に断行しなければならない、ということを不退転の決意で、と申し上げているのです。

もちろん、私も一人の有権者としても国会議員としても、消費税の早晩の引き上げは不可避だと考えています。おそらく世論調査でも5割以上の有権者の方々もその点は覚悟しているものと思います。ただ、先日のNHKで放送された、復興特別委員会での私の野田総理への質問でも申し上げた通り、「国民に追加の負担をお願いする前には、納得感が重要であり、物事には順序というものがある」ということです。議員定数削減も公務員人件費の問題も、民主党が野党時代に政権交代のマニフェストに掲げた政策です。一丁目一番地です。これを断行せずして、次の総選挙は絶対に戦えません、というか、国民に顔向けができないのです。

年末の今、国会の閉じた永田町では「税と社会保障の一体改革」や行政改革の会議が連日開かれています。いろいろな各論の議論ももちろん大切ですが、何としても増税議論ばかりが先行して進むのではなく、議員定数の削減と公務員人件費削減の政策課題に実現のめどをつけなければなりません。私はこの二つを「不退転の決意」で取り組む覚悟です。

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