【メルマガ】かなめーる vol.220

掲載日:2013.08.22

かなめーるの皆さま、こんにちは。お盆も過ぎて暑さも峠を越した感がありますが、お変わりこざいませんか? 先週、米国に滞在する機会があり、実に20年振りに、田舎町で左ハンドルの車を運転しました(1991年から二年間、ワシントンDCに暮していたとき、米国ホンダのACURAに乗っていました)。車の運転は世界共通でありながら、そして共に自動車産業が盛んな日米でありながら、日本との様々な違いに改めて気が付きましたのでご報告します。

まず、車の開錠の仕組みに防犯の観点から工夫があって、キーに付いたボタンを一度アンロックすると、運転席ドアのみが開錠されることです。二度、三度とボタンを押すごとに助手席、後部座席と順番にドアが開錠される仕組みになっていました。これは、一人で運転している人がアンロックして運転席に乗り込んだ瞬間に、誰かが後部座席に乗り込んで「ホールドアップ」、ということがアメリカでは頻発したからだと思われます。

また、昼間からライトをつけて運転している車が多いという点です。自動車の仕組み自体がそうなっていて、エンジンを掛けると、自動的にAutoという状態、つまりライトが点灯してしまうのです。これも安全上の理由だと思われます。日本でもバイクは昼間からライト点けているのを良く見かけます。

次に、私が米国に住んでいた20年前には無かったカーナビが普及していて、それが実にシンプルで使いやすいということです。盗難防止のため駐車するときには必ず取り外すのですが、手軽で必要充分。日本のカーナビが携帯電話と並んで「ガラパゴス」の代表格だという話を噂では聞いていましたが、今回それを実感しました。カーナビは数万円、それに10万円以上も掛けることは考えられないという印象です。今の日本のカーナビは米国の衛星システムを利用しているのですが、シンプルな機能かどうかということは、自前の衛星を利用するかどうかとは別の話だと思います。

車の構造から離れて、交通ルールの点でも久しぶりに日米の違いを改めて実感しました。一つは、右折車は信号が赤でも、一旦停止後なら右折が許される交差点が多いということ。これなど、日本も導入すべきと前から思っています。次に、ハイウェイは勿論無料で、出口入口が頻繁にあり、また最高速度とともに最低速度(中央分離帯寄りの追い越し車線のみ)が明記されている道路が多いということです。それから、昔米国に暮らし始めたころに感動した「STOP」サインによる交差点での徐行ルールと、速度を落とすためのバンプの多用。これらも日本で導入してはどうかと思います。最後に、助手席に子どもを乗せると、罰金に加えて裁判所出頭になってしまうということです。チャイルドシートをレンタカーで借りる際に、教えてもらいました(日本レンタカーは教えてくれましたが、Aramoレンタカーは説明無しでした)。

あと、暮らしていた頃には見かけなかった自転車専用道路がたくさんあった(でも実際の自転車は多く見かけなかった)こと、ハイブリッド車はほとんど走っていなかったこと、そして、街のセキュリティーの関係者がセグウェイを実用していたことが新しい発見です。セグウェイは一人乗りの乗り物で相当昔に日本でも紹介されたのですが、公道ではまだほとんど日本で認められていないのではないでしょうか。浦安のディズニーランドで使っているとか聞いたことがありますが、もっと一般的な利用が進めばよいと思います。

現在、私は法務委員会の理事を務めており、秋の臨時国会でも自動車運転に関連した「危険運転致死傷罪」関連の法案審議から始まる予定です。そんな仕事柄、ついつい色々な点が目が行ってしまいましたが、自動車の機能の違い、交通ルールの違いなど、優れている点はどんどん国会でも提案をし、日本でもコピーをしていけばよいと考えてます。

衆議院議員
たじま 要

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