【かなめ日記】「GW明けの法務委員会の課題法案について」

掲載日:2013.05.02

【いわゆる免田法案】 免田事件というのがありました。免田さんは死刑囚となり、その後、再審無罪となりました。完全なる国家権力のミスです。免田さんは権力によって人生を台無しにされました。そして、この免田さんには「年金受給権」がありません。なぜなら、年金掛け金を払っていないからです。ですが、死刑判決を受けた人が、年金掛け金を払ってこなかったからと言って、誰が責められるでしょうか?今回の法律は、このような人権の観点から、特例として免田さん、そして赤堀さんに年金を支払おうというものです。これも自民党政権が長年、無視をしてきた懸案の法律です。民主党政権下で議員立法化に着手し、今回、法務委員会でようやく、与野党がほぼ合意、審議に入る予定です。 【借地・借家法の特別法】 阪神淡路大震災のあと、既存法律の不都合、復興の妨げになっている点が様々に指摘をされたにも関わらず、自民党政権は無策を続けました。東日本大震災を受け、民主党政権下で法制審議会による検討が行われ、今回、政府が法案をようやく提出してきました。また、マンションが災害の被害に遭った際の、建て替えなどの意思決定のあり方を見直す内容なども含まれます。 【道路交通法の見直し】 記憶に新しい事故として、てんかんを隠していた運転者が歩行者の列に突っ込み、大勢の子ども達などの尊い命が奪われました。こんな悲しい事故・事件が繰り返されました。再発を予防する仕組みを作らなければなりません。これも漸くのことです。加えて、自転車に関わる事故の激増へも対策が必要です。内閣委員会と共同での審議になろうかと思います。 【いわゆる可視化法案】 一番、検察が嫌がる法律です。取り調べのプロセスを可視化するのです。冤罪防止のためです。どんな事件を対象にするのか、誰を対象にするのか、プロセスのどこまでを対象にするのか、できる限り、全面可視化の方向に進むべきであるのは言うまでもありません。権力と戦う側面のあるこの法案は、政府からは出てきそうにありません。民主党が提案をしていきます。

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